ソイリューションについて
土の粒子の表面は、マイナス電荷をおびています。水溜まりをかき混ぜて茶色く濁るのは、マイナス同士がマイナス電荷で反発しあっているからです。
通常、土壌は有機物の働きなくしてそのまま団粒を形成する(畑のようなふっくらした土になる)ことはありません。
通常、土壌は有機物の働きなくしてそのまま団粒を形成する(畑のようなふっくらした土になる)ことはありません。
しかしソイリューションを処理すれば、ソイリューションの持つプラス電荷でひとつ一つの土粒子がイオン結合され、一つの大きな土粒子の団粒をつくります。そのため、本来であれば土壌微生物が長い時間をかけて土と土を糊付けする団粒化のプロセスを、ソイリューションを使用することで一瞬で行うことが可能です。
概要
品名 | ソイリューション(SOILUTION) |
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出荷単位 | 20L |
構成元素 | C, H, O, Mg, N(水溶性アクリル酸重合体) |
pH | 6.0±1.0 (25℃) |
比重 | 1.0 (25℃) |
凝固点 | 約-1℃ |
貯蔵性 | 冷暗所1ヶ年 |
ソイリューションの目的、それは粘土・シルトを制すること
芝生施工現場では、土壌がローラーや重機、芝張り後の散水などにより締め固められ、施工初期に「固結(こけつ)」を起こすことがあります。少しでも粘土・シルトを含む土壌では、こうした問題が現れます。
どんなに優れた有機物、固形改良材を多く混入していても、最初に水も空気も入らないほど締め固められている環境では、土壌中の微生物による団粒形成は大変難しくなってしまうのが現状です。
どんなに優れた有機物、固形改良材を多く混入していても、最初に水も空気も入らないほど締め固められている環境では、土壌中の微生物による団粒形成は大変難しくなってしまうのが現状です。
ソイリューションによってまず「即席団粒」をつくり、土壌に酸素と水を入れ易くすることで、芝は固結する前に深く根を張ることができます。つまり、酸素や水の通る土になれば、微生物が住みやすくなり、微生物による団粒形成ができるようになるのです。
特長
芝を植えた後でも土壌改良が可能
ソイリューションなら水で溶かして土にかけるだけで、どんなに重い粘土質土壌でも砂のような透水性を実現しつつ、粘土の利点(保水性・保肥力)を保つことができます。
また液体なので、芝を植えた後でも土壌改良ができとても便利です。勿論、芝への悪影響は一切なく、むしろ透水性と通気性が向上することで発根が大幅に促進されます。
人・植物・地球にやさしい資材
水素(H)・酸素(O)・マグネシウム(Mg)・炭素(C)・窒素(N)の5元素からシンプルに構成されています。土壌汚染の原因となる有害物質(ダイオキシン類・ポリ塩化ビフェニール・鉛・カドミウム・塩素・その他重金属類)は一切含まれておりません※1。
また、散布後は土壌中で水と炭酸ガスに分解されるため、動植物および微生物に対し影響を与えず、土壌を汚染することはありません。
また、散布後は土壌中で水と炭酸ガスに分解されるため、動植物および微生物に対し影響を与えず、土壌を汚染することはありません。
※1 財団法人日本食品分析センターによる試験成績証明書を希望される方はご連絡ください
高い団粒形成効果
他製品と比べて単位容積あたりの分子量が多いため、団粒形成効果が一層高く、施工現場のニーズに合わせて使いやすくデザインされています。
一度処理された土壌が水に対して非常に強いのも、優れた特長の一つです。
一度処理された土壌が水に対して非常に強いのも、優れた特長の一つです。
性能・効果
通気性・透水性・排水性
ソイリューションが土にかかった瞬間に土粒子と土粒子が電気的に結合し、団粒を形成することで、通気性・透水性・排水性が良くなり、水や酸素が根に十分行き渡るようになります。
結果、根が増え、乾燥や病気に強い芝(植物)が生育されます。
結果、根が増え、乾燥や病気に強い芝(植物)が生育されます。
水もち(土壌保水力)・肥料もち(土壌保肥力)
団粒形成により、水もち(土壌保水力)・肥料もち(土壌保肥力)が良くなるので、散水や施肥コストを削減できます。
また、土壌中の微生物の活動も活発になり、肥料の効果期間が長くなります。
また、土壌中の微生物の活動も活発になり、肥料の効果期間が長くなります。
固結・ひび割れ防止
表面の固結が無くなり、乾燥による地面のひび割れを起こしません。
また、土と土が結合しにくくなるため、固結を防ぐことができます。
また、土と土が結合しにくくなるため、固結を防ぐことができます。
機械耕運に比べて効果が長持ち
ソイリューションにより形成された団粒は、機械耕運に比べて遥かに長い間効果が持続し、強い団粒に仕上がります。
また芝張り後でも水に溶かしてかけることができるので、繰り返し土壌改良を行うことも可能です。
また芝張り後でも水に溶かしてかけることができるので、繰り返し土壌改良を行うことも可能です。
土や埃が付着しにくくなる
ソイリューションをかけた後は、靴の底やタイヤなどに土が付着しにくくなります。
また、土埃が立たなくなり、芝ができあがるまでの埃を抑える効果もあります。防塵剤としても効果的です。
また、土埃が立たなくなり、芝ができあがるまでの埃を抑える効果もあります。防塵剤としても効果的です。
表土流亡を抑制
ソイリューション処理後は散水・降雨時の表土流亡を抑えることができます。
施工方法
小面積ならじょうろや散水用ホース。
大面積なら散水車の前部で圧力散布が便利です。
大面積なら散水車の前部で圧力散布が便利です。
おすすめの使用用途
- 踏圧で固結した芝地のエアレーション
- 公園
- サッカー場
- よく踏まれる芝生をつくる前
- グラウンドのホコリ対策
- 土壌の表土流亡防止 など