「ひめの」はその特性が後述するように実にユニークで、しかも安定(註2)しており、そのために非常に有用なものであることを確信しました。こういった理由から、平成9年8月20日付けで農水省へ品種登録の出願をいたしました。その後、平成11年3月18日付け官報に出願番号第10163号として告示され、またその後、平成13年8月16日付けで品種登録(第9209号)が完了されました。
註2)
 M&Yコレクションでは、越冬後の春の芽立ちは毎年の重要な観察項目で、その優劣によって安定性、不安定の評価が決まります。野生種でありながら、芝種によっては年毎にバラつきの大きいものがあり、芽立ちのよくない年は、結局その後の年間生育も順調ではなく、この時こそ、芝種比較の耐寒性を含む総合的な実用性の評価が出来る最適の時期です。安定とは永年放置状態(サッチングなどの更新作業をしないこと)でも生育が旺盛で変わらないことを言います。 なお、最新の交配種など生育の旺盛な芝ほど耐寒性が弱い傾向が見られ、その安定度に問題があるように観察されます。その点の「ひめの」は不思議とも思えるほどに安定して居り、毎春の発芽状態が変わることがありません。